こんにちは。
THE CLINICの今西理也です。
本日は脂肪注入による自然な若返りについてお話しようと思います。
人間の顔は加齢により、
ひたい 凹む
こめかみ 凹む
頬 凹む
鼻 長くなる
法令線 深くなる
上口唇 薄く、長くなる
マリオネットライン 深くなる
フェイスライン 下に凸の形状となる
のように変化します。
これらは、
・骨が萎縮する
・筋肉が緊張、萎縮する
・脂肪が萎縮する
・靭帯がゆるむ
・皮膚が伸びる
ために生じます。
ということは、若返りを目指すなら、
① 減った骨を補う
② 筋肉の緊張をとる
③ 減った脂肪を補う
④ ゆるんだ靭帯を引き締める
⑤ 伸びた皮膚を縮める(切除する)
必要があるわけです。
ただ、骨そのものを補う、靭帯そのものを引き締めることは難しく、現在行われているアンチエイジング治療は大きくわけて
・ボリュームを補う治療(①③を目的に行う)
脂肪注入
ヒアルロン酸をはじめとしたフィラー
・たるみを改善させる治療(④⑤を目的に行う)
切開リフト(フェイスリフト、前額リフト、眉下切開)
スレッドリフト
ハイフ
・筋肉をゆるめる治療(②を目的に行う)
ボトックス
があります
ゲスト様の症状にあわせて、これらの治療を組み合わせるわけですが、考慮すべきポイントとしては、
・治療の効果(変化の程度、効果の持続期間)
・治療の侵襲度(ダウンタイムや合併症率に影響)
・治療の合併症(発生確率、発生した場合にリカバリーがどの程度可能なのか)
があります。
切開を伴う治療は、基本的には、
・変化の程度が大きく、持続効果も長い
・侵襲度は大きい
・傷跡は必ず残る
ことが特徴です。
またボリュームを補う治療ではなく、④⑤に対して行われることがほとんどです。
日本では切開系の手術は、全美容施術(レーザー、ヒアルロン酸、ボトックス、ハイフ、スレッドリフト、手術等)の10~20%程度と言われています。
これは、日本人が比較的傷跡が目立ちやすい人種であること、短いダウンタイムを好む方が多いこと、切ることへの恐怖心がある方が多いことなどが要因です。
そのような現状から考えると、多くの方に求められている治療とは、
① 傷跡がない、もしくは小さい
② 効果を感じられる
③ ダウンタイムが短い
の条件を満たしているものだと考えます。
これらの条件全てを完全に満たす治療はありませんが、最も近い治療は、
脂肪注入
だと私は考えております。
脂肪注入をするためには当然脂肪を採取する必要がありますが、その際にできる傷跡は5mm程度です。
効果は、ヒアルロン酸注入と同程度、もしくはそれ以上に見込めます。
厳密に言うと、脂肪とヒアルロン酸で効果的な注入部位が若干異なるため、部位によるというのが正確な表現になります。
ヒアルロン酸注入と比較して、脂肪注入が優れている点は、
・上記のように、顔の加齢性変化が脂肪萎縮によっておこることを考えると、脂肪そのものを補う方がより生理的で、自然な若返りである
・ヒアルロン酸はいつか吸収されるが、生着した脂肪は半永久的に残る
・脂肪幹細胞を同時に移植することになるため、移植部周囲組織のアンチエイジング効果を見込める
です。
反対に、ヒアルロン酸注入が優れている点は、
・採取する必要がない
・最終的には吸収されるため、万が一失敗したとしても、もとの状態に戻る可能性が高い
です。
ただ、日常的に手術をしている医師にとっては脂肪の採取は大変ではありませんし、傷跡も短いです。
生着した脂肪は半永久的に残ることが大きなメリットですが、不自然な形態となってしまった場合、完全にもとの状態に戻すことは難しいというデメリットにもなりえます。そのため、脂肪注入を検討される際は、日常的に脂肪注入を行っている医師に依頼する方がよいでしょう。
脂肪注入で自然な若返り効果が見込める部位としては、
ひたい
こめかみ
頬
法令線
上口唇
マリオネットライン(脂肪注入単独ではなく、スレッドリフト等を併用した方が効果が高いです)
があります。
また加齢により減少したボリュームを補うことで、相対的に余っていた皮膚がつり上げられることになり、リフトアップ効果も見込めます。
上記部位の加齢症状でお悩みの方は、ぜひ脂肪注入を検討してみてください!
クリニックでお待ちしております。